継ぎ獅子のご紹介2026

空へと積み上がる、今治だけの伝統「継ぎ獅子」

人の肩の上に人が立ち、その上にさらに人が立つ――。

そんな光景を目の前で見たことはありますか?

今治には、300年以上もの間、地域の人々によって受け継がれてきた伝統芸能があります。

それが 「継ぎ獅子(つぎじし)」 です。

人と人が支え合いながら高く積み上がり、最上段では獅子頭をかぶった子ども「獅子児(ししこ)」が華麗に舞う姿は、全国でも珍しい今治ならではの文化。

迫力と美しさが一体となったその演舞は、初めて見る人の心を一瞬で惹きつけます。

空へと伸びる、圧巻の演舞

継ぎ獅子最大の見どころは、人の肩の上へ次々と人が立ち、空へ向かって塔を築いていく姿です。

一段、また一段と高く積み上がる様子は、まさに圧巻。

「三継ぎ」「四継ぎ」、そして地域によっては五継ぎまで組み上げられることもあり、その高さと迫力に思わず息をのみます。

最上段で舞う獅子児は、小さな体で堂々と演舞を披露。

かわいらしさと勇ましさが重なり合う姿は、継ぎ獅子ならではの大きな魅力です。

300年以上受け継がれる、地域の誇り

継ぎ獅子は、江戸時代から約300年以上続く伝統行事です。

五穀豊穣や家内安全、地域の繁栄を願い、神社の秋祭りなどで奉納されてきました。

太鼓や笛の音色に合わせて演舞が始まり、「ドン、ドドン」と響く力強いリズムとともに、人の塔がゆっくりと空へ向かって伸びていきます。

まるで神様へ想いを届けるかのようなその姿は、多くの人を魅了し続けています。

その歴史と文化的価値が認められ、平成12年には愛媛県指定無形民俗文化財にも指定されています。

一段一段に込められた信頼と絆

継ぎ獅子は、一人では決して完成しません。

土台となる人、その上に立つ人、支える人。

ほんの少しの体勢の乱れが全体のバランスを崩してしまうため、全員が息を合わせることが欠かせません。

そのため、地域では子どもから大人まで世代を超えて練習を重ね、本番へ向けて準備を続けています。

積み重なっているのは人だけではありません。

そこには、地域の絆や信頼、そして「この伝統を未来へつなげたい」という想いが積み重なっています。

おんまくでしか味わえない感動

おんまくでは、各地区の獅子連が集まり、それぞれの伝統や個性を生かした演舞を披露します。

高さや技だけでなく、演舞の流れや掛け声、太鼓のリズム、獅子児の舞い方など、獅子連ごとに異なる魅力があるのも見どころです。

写真や映像では伝わりきらない、人の塔が目の前で立ち上がる瞬間の緊張感。

そして完成した瞬間に会場から沸き起こる大きな拍手。

その場でしか味わえない感動があります。

おんまく祭り継ぎ獅子連競演場所のご案内 
8月8日(土)18:20~19:10


  1. 桜井浜獅子保存会
  2. 九王獅子連
  3. 波止浜獅子連中
  4. 阿方獅子舞保存会
  5. 古谷多伎獅子保存会
  6. 野間獅子連中
  7. 波方青年獅子連中
  8. 矢矧獅子保存会
  9. 高部獅子舞保存会
  10. 脇獅子連中
  11. 小部獅子保存会
  12. 宅間獅子連中
  13. 鳥生獅子連中
  14. 杣田獅子舞保存会
  15. 矢田獅子保存会
  16. 延喜獅子舞保存会
  17. 樋口獅子舞保存会
  18. 神宮獅子舞保存会

見上げた先にある、受け継がれる想い

空へとまっすぐ伸びる人の塔。

その一段一段には、300年以上受け継がれてきた歴史と、地域の人々の努力、そして未来へ伝えたいという想いが込められています。

初めて見る人は、その迫力に驚き、何度も見ている人は、その奥深さに魅了される。

それが継ぎ獅子です。

この季節、この場所だからこそ出会える今治の伝統文化。

ぜひおんまくの会場で、空へと積み上がる感動を体感してください。